ローダンNEO 第9巻、第10巻

ローダンNEOの第二シーズン。第9巻「グッドホープ」では第8巻で奪われたアルコン製宇宙船の奪回作戦が描かれ、第9巻「ヴェガ遭遇」では奪回したばかりの宇宙船でヴェガ星系へ向かう。これにリコの復活と、どっこい生きてたあのキャラとの出会い、さらには別の宇宙人ファンタン星人の来訪があったりと様々なエピソードが絡んで物語が進行する。

いよいよスペオペらしくなってきたが、その分物語は急激にリアルさを失った感が強い。SOSを受信したからとはいえ、地球上での混乱が全く収拾できていないのに唯一の戦力であるグッドホープでヴェガ星系まで出かけるのはあり得ない。しかもその日のうちにたまたまファンタン星人が来訪するというのは全く考えられない。

ファンタン星人(敵対的な宇宙人)の来訪→アメリカや中国が苦戦→ローダンたちが撃退→テラニアが人類社会から承認される→金星などのアルコン基地から更なる戦力を補充→ヴェガに向けて出発、という流れでないと納得できない。

まあこの作品は週刊誌的な「ヘフト」というシステムで発表されているわけで、少年ジャンプの連載マンガと同じようにずっと読者をひきつけておかないといけないわけで、そのエピソードごとの面白さが優先なのだろう。映像化するときは上の流れでよろしく。