2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

須賀敦子 コルシア書店の仲間たち

ミラノのコルシア・ディ・セルヴィ書店に集う人々と著者の交流を描いた作品。 須賀さんの作品の中でも評価の高い作品だが、それも納得の内容で、作者の青春の記と言っていいと思う。若い日に理想を追い求めて悩んだ経験のある人には胸に迫る作品だと思う。 …

ウェブスター あしながおじさん

実はこの作品、子供の頃から一度読みたかったのだが、何しろ生まれてこの方ずっと男の子だったもので、代表的な少女小説とされるこの作品にはなかなか手が出なかったのだった。まあ今も男子(というかおっさんorジジイ)なのだが、それはそれ。というわけで…

junaida みち

孫の2歳の誕生日が近いので書店で絵本を探してたらこれを見つけちゃって... 自分用に買ってしまった! タイトルと奥付以外全く字がない絵本で、本の片方、背表紙から見て右側からは男の子が、反対側の左側からは女の子がそれぞれ白い道をたどって歩き始める…

レオ・ペルッツ 第三の魔弾

オーストリアのユダヤ系作家ペルッツの処女作。 アステカ文明を滅ぼしたコンキスタドール、コルテスの前に立ちふさがったのはラインの暴れ伯の異名を取るグルムバッハ。母国ドイツを追われ流れ着いたアステカの地で恩義を受けたアステカ王に義理立てして、た…