Star Trek : Strange New Worlds 第2シーズン②

さてStar Trek : Strange New Worlds 第2シーズンも後半。このあたりからエンジン全開だ。

第7話"Those Old Scientists" はいきなりアニメで始まる。アニメシリーズ「Star trek Lower Decks」の主人公ボイムラーとマリナーのふたりがタイムスリップしてエンタープライズにやってくる話。エンタープライズにやってきてからは実写になる。ボイムラーが未来の情報を口走ってしまうので見てるほうもハラハラ。

第8話"Under the Cloak of War" クリンゴンの元将軍で親連邦派のダク・ラー大使がエンタープライズに乗船する。だがムベンガとチャペルは戦時(ディスカバリー・シーズン1で描かれたクリンゴンとの戦争)中、彼の戦争犯罪の現場に居合わせていた...これはちょっと決着に納得がいかない。これがまかり通るようなら連邦は法治国家ではないと思う。

第9話"Subspace Rhapsody" 亜空間の裂け目に遭遇したエンタープライズ。ウフーラのちょっとした思い付きでそこに音楽の信号を送信してみたところ、突然クルーたちが歌いだすという謎現象が発生する…これはシーズン最大、いやスタートレック50年の歴史の中でも最大の問題作と言っても過言ではないだろう。何しろこのエピソードは1時間の放送時間の間に10曲も歌い踊るというミュージカル回なのだ。全く手抜きなしにオリジナル曲をエンタープライズの面々(+カーク)が歌い踊るという前代未聞のエピソード。しかもスポックとチャペル、カークとラアンの関係についても重要なエピソードなので目が離せない。爆笑しながら観たが、TVドラマでこんなのが作れる米国ってすごい。

第10話"Hegemony" パルナッスス・ベータのコロニーを訪れていたバテル艦長(パイクの恋人)のUSSカユーガ。そこを何者かに襲われカユーガは大破。エンタープライズが駆け付けると、ゴーンの仕業であることが判明。バテル他カユーガのクルーを救出するが…ついにゴーンが登場。今回はゴーンの成体の全貌が登場。こりゃエイリアンだ。TOSでカークが戦った力は強いが鈍重なゴーンとは全くの別物。そして仲間の一部が相手に囚われたところで「続く」。ここで1年待てってか…

ちなみにこの回にスコッティが登場。いよいよTOSのメンバーが揃ってきたぞ…

というわけで攻めまくりの後半4エピソード。ドタバタアニメの「Lower Decks」は好きじゃなくてほとんど観てなかったので第7話はそんなに刺さらなかったのだが、第9話には本当に度肝を抜かれた。しかしこれまた翻訳不可能なような…

それにしてもエピソードを重ねるたびにTOSとの乖離が激しくなっていく。従来TOSでは起きていなかったはずの事、DIS(シーズン1)でのクリンゴン戦争、SNWでのゴーンとの遭遇、カーンが騒乱を巻き起こす年代の違い(TOSでは1999年となっていた)などなど…スポック以下カーク、ウフーラ、スコッティとTOSのオリジナルキャラも揃ってきたし、これはこのままTOSのリメイクに突っ走る可能性がかなり高いのではと踏んでいるのだがどうだろう。まあそれよりなにより早よ日本語版プリーズ!