Star Trek : Strange New Worlds 第9話、第10話

第9話「All Those Who Wander」直訳すると「すべてのさまよう人々」。タイトル的には「さまよい人たち」というところか。

士官候補生のウフーラら3名は一旦任務を解かれ地球に戻ることになるが、その前に行方不明になったUSSペレグリンを発見したエンタープライズペレグリン艦内で異星人バックリーと少女オリアナの二人の生存者を発見するが、バックリーはゴーンの幼体に寄生されていた。ゴーンに仲間を次々に殺害されるなか、ヘマーはゴーンを倒すために一計を案じる。

第4話で登場したものの宇宙船だけだったゴーンが再登場、今回はちゃんと姿も見せる。今回明らかになったのはゴーンの生態が「エイリアン」もどきだったということ。寄生した幼体が宿主の体を突き破って生まれてきて、しかも生まれた個体が殺しあって生き残った者だけが育つのだ。しかしTOSで描かれた鈍重なゴーンとは全くの別物。これで第4話で描かれたように高度な技術も持っているのだからクリンゴンやロミュランなんかよりはるかに厄介な敵になりそうな気がする。

それにしても今回でヘマーとラ・アンが退場することになった。ウフーラもエンタープライズを一旦去るのでは、メンバーがごそっと変わっちゃうなあ…ってそれもTOSのメンバーに新陳代謝していく布石なのか?

 

第10話(シーズン最終回)「A Quality of Mercy」「慈悲の質」みたいな意味。そのままでは日本語のタイトルにはしにくい。

パイクは偶然に彼が将来自分自身を犠牲にして助けることになる士官候補生の少年に会い、彼に事故を起こさないで済むようメッセージを送ろうとするが、そこに事故が起こらなかった未来のパイクがタイムクリスタルを持って現れる。パイクはタイムクリスタルを使って自分が事故を回避した後の、7年後の未来に飛ぶが、そこでロミュランが中立地帯を超えて宇宙基地を攻撃するという事件が発生、全面戦争の危機を迎える。

これはTOSのエピソード「宇宙基地SOS」をセリフまで再現して完全に取り込んである。パイクがエンタープライズの船長を継続して務めているので、エンタープライズのメンバーがSNWのメンバーがメイン(ただし技術主任が誰なのかははっきりしない)。同じセリフを使いながら違う展開にはまり込んでいくかなり高度なシナリオだ。未来のパイクが映画シリーズでカークたちが着ていた制服を着ているのも良い。そしてこのエピソードでジェームス・カークがUSSファラガットの船長としてついに登場。しかしこのカーク、どう見てもジム・キャリーなんだけど…

そしてラスト、ナンバーワンがイリュリア人であり、連邦が禁じている遺伝子操作を受けていることを理由に逮捕されてしまうところで第1シーズンは終わり。うわー次早く観たい…って来年かなあ。てかそもそもその頃には日本でも普通に観れるようになってるのかなあ。