ローダンNEO 第23、24巻

第23巻「アトランティス滅亡」第24巻「永遠の世界」

さてローダンNEO第3シーズンもいよいよ最後の2冊。第23巻では惑星ケドハッサン(トラムプ)を脱出したクレスト一行が地球のアルコン人植民地であるアトランティスを訪れるが、そこにもメタンズの魔の手が伸びてくる。これにアトランティスの執政官フェルティフと地球の女性で予知能力者ディーラのエピソードが絡んで物語は進む。第2シーズンで明らかになった海底ドームで長年生きてきた「司令官」の正体がアルコン皇帝の息子アトランであることが語られる。アトランはオリジナルのシリーズではかなり重要な人物なのだそうで、ようやくの初登場という事になるが、この時点では永遠の生命は持っていない。リコの存在も謎が深い。さらにクレストたちはアトランティスでクイニウ・ソプトールと再会するが、彼女はなぜか錯乱していて、その理由も語られない。フェルティフのエピソードも何か後につながるに違いないと思うのだが…

第24巻はついにクレストたちは永遠の命を与える超越者「それ」の拠点、惑星ワンダラーに至る。しかし時を同じくして、アンブルを脱出したローダン一行もワンダラーに到着。「それ」はいったい誰に永遠の命を与えるのか、という話になる。

第3シーズンは様々な星を訪ねては問題に直面するという、いわば「スタートレック」パターンで、それぞれの巻がちゃんと一話完結の流れなので非常に読みやすい。キャラクターたちもいよいよ本領発揮してきた感がある。第2シーズンでのアンネに毛嫌いされるタコは読むのがつらかったが、今シリーズではローダンの人選が良かったのかそれぞれのチームワークも良く安心して読めた。特に第3シーズンではクレストを補佐して大活躍だったタチアナが光っていたと思う。

いやはやローダンNEO第3シーズン、とても面白かった。早く続き読みたい…って第24巻のオビに驚愕の一文が!『本シリーズは第24巻で刊行終了となります』

マジか!

続き読めないのかよ‼ 

これじゃクイニウがなぜ錯乱してるのか、第21巻で転送機をくぐったマノリがどうなったのか、第22巻でカルフェシュの船に潜入してたガレアンとシムはどうなったのか、リコは過去に戻ってまたアトランの従者として一万年を過ごす無限ループに陥ったように思えるがどうなっているのか、アトランが永遠の命を得るいきさつは…などなどわからないことだらけじゃないですか!ハヤカワさんなんとかしてください。