ローダンNEO 第17-19巻

第17巻「テラニア執政官」、第18巻「ヴェガ暗黒時代」、第19巻「トルト戴冠」

自身が余命いくばくもないことを知ったクレストが永遠の命を探すためにタチヤナとトルケル・ホンを伴って転送機を使ってどこかへ行ってしまったことを知ったローダンたち。レジやスーたちとともにクレストを追って転送機をくぐるが、着いた先は1万年前の戦乱のさなかのフェロルだった。一方クレストたちも過去のフェロルに到着するのだが…

というわけで俄然面白くなった第3シーズン。17巻ではクレストが出発するまでが描かれ、18巻ではローダン一行の1万年前のフェロルでの行動と、現在の地球でのアンチミュータント一派に拉致されたグッキーの話が、19巻ではクレストたちの冒険と、やはりテラニアに敵対するグループに捕らわれたシドの話が語られる。二つの物語を並行して描いていくのはこのシリーズの常套手段で、まあちょっとイライラしなくもないがその分ページをめくらせる力は絶大なものがあり、面白くてどんどん読んでしまう。

18巻と19巻で描かれるトルトが同一人物にしてはキャラが違いすぎなような気もしないではないがそのへんはやはり書いてる人が違うからそうなっちゃうのかな。19巻ラストの、タイムトラベルで起こった逆転現象には素直に驚かされた。一種のタイムパラドックスが起こっているのだが理屈は矛盾していない。地球編ではシドとイワン・ゴラチンのエピソードがなかなか秀逸。テラニア敵多すぎな気もするが突然新しい国が超技術を持って、それを後ろ盾に『自分たちが世界のリーダーだ』と言われてもたいていの人(というか国)は反発するだろう。それはそれでリアルな話かもしれない。

調べてみたら,旧作を含め「ローダン」ってこれだけの人気・有名シリーズにもかかわらず、ほとんど映像化されていない。すんごい古い映画があるみたいだが…NETFLIXあたりでドラマ化しないかな…って果てしなく続くので無理か。