スタートレック・ピカード

このたび第1シーズン全10話が完結した「スタートレック」シリーズ」最新作。「新スタートレックTNG)」のピカード艦長のその後を描く作品。

実家のワイナリーを引き継いで隠棲してるピカードのもとに謎の若い女性ダージが何者かに追われながら訪ねてくる。ダージは暗殺者の手にかかって死んでしまうが、ピカードはこの事件の裏に大きな陰謀があることを感じ取り、ゾーイの双子の姉妹ソージを探す旅に出ることに…

まず前提として、以前このブログで紹介した「自叙伝・ジャン・リュック・ピカード」の、ビバリーと結婚したとか、B4がQの力でデータになったとかの設定は引き継がれていない。2009年の映画での前提だったロミュラン崩壊と時を同じくして人工生命体の反乱がおき、人工生命体は全面的に禁止されていてB4も解体されているという設定になっている。で、人工生命体が破滅につながると信じるロミュラン人のグループ「ジャッド・ヴァッシュ」が生き残った人工生命体を全滅させようとしている。ソージは実は高度な人工生命体シンスだったのだ。

旧シリーズのキャラがゲストで登場したりもあり、大まかにいえばとても面白かったのだが、長くなった分いろいろと物語にも無理や矛盾があって気になった。たとえばジャッド・ヴァッシュはなぜソージからは情報を引き出そうといろいろ手を打ったのにダージはあっさり殺したのか。アグネスの殺人は動機が不十分な上に、ラストではおとがめなしというのはおかしいし、ピカードの病気も最後の方で急に出てきて説得力がない。ソージらシンスはボーグなどよりはるかに高度な人工生命体。ならばボーグも最終的には進化してシンスにならないとおかしい。これはシリーズ全体の技術レベルに上限を設けないと話がおかしくなると思う。物語そのものも正直ドラマで10話もかけてやるほどの話ではない。話を整理すれば2時間の映画にできたと思う。それでも随所にTNGの雰囲気が漂ってファンにはたまらん作品だと思う。

それと最終回で、スタンダード曲「Blue Skies」(「ネメシス」でデータが歌った曲)が、ソージ役の女優さんが歌ったヴァージョンで流れるのだが、これがお化けの出そうな遅いテンポでどうにも気持ち悪かった。

でも何より気に入らんのは、なぜNETFLIXでやらん?月500円とはいえ、このためだけにほかは全く見ないAMAZONプライムに加入する必要があった。