HALO

U-NEXTで配信中の、ゲームソフトが原作のSFドラマ。U-NEXTの無料期間を利用して観た。第1シーズン全9話。

宇宙に進出した人類はコヴナントという異星人と戦争状態に。科学力で勝るコヴナントに対し、人類は戦闘に特化した人間であるスパルタンを前線に投入して対抗していた。ある日、人類の政府に対し独立運動をしている惑星マドリガルにコヴナント軍が侵攻、スパルタンの活躍でコヴナントを退けるが、スパルタンのリーダー、マスターチーフのジョンは、そこでコヴナントが謎の物体を発掘しようとしていたことを知る。

…という風に始まったこの作品はスパルタンの生みの親ハルゼイ博士やマドリガルの少女クワン・ハ、コヴナントに育てられた女性マキーなど多彩な登場人物が登場して人類とコヴナントが謎の物体「遺物」を奪いあう物語が展開する。

正直第1話冒頭の戦闘シーンはすごかったが、その後地味な展開で正直あまり面白くなく、途中で見るのやめようかと何度か思ったほど。特に前半は物語の背景の説明みたいな内容が多くてイライラ。特にクワン・ハのエピソードは必要だったのか。多分彼女らが守る井戸みたいな「ゲート」がHALOに繋がってるとか、のちのシーズンで話が絡んでくるとは思うんだけど…クワン・ハがブス(失礼)なのも見ててつらい(笑)。AIアシスタントのコルタナのキャラも安っぽいCGでなんだかな。ちなみに、Windowsの音声アシスタントのコルタナってこれが語源なのだろうか?

スパルタンの強化アーマーのデザインがいかにも米軍が強化アーマースーツ作ったらこうなりそうなデザインでひねりがなさすぎなのも気になった。同じような強化アーマーでもSWのボバ・フェットやマンダロリアンのデザインって個性的で見事なんだなあと改めて思った。

最後の2話で立場がヤバくなったハルゼイがブチ切れてからが急激に面白くなったのでそこまではちょっと我慢して観よう。ハルゼイがコードを送るとスパルタンが反乱を起こすところはSWエピソード3の「オーダー66」を思い出した。

全体には楽しく観れたけど、第2シーズンはもう見なくてもいいかな。ってU-NEXT高すぎるし、ここでしか観れないような魅力的なコンテンツもないし、無料期間が終わったら解約します。

SFだからというわけではなくて、おかしなところがいくつかある。まず第1話で、なぜスパルタンはあのタイミングでマドリガルにやってきたのか。重要な資源があるとはいえ独立運動で敵対しているはずのマドリガルの危機をあれほど迅速に救いに来るのは筋が通らない。さらに感情抑制されてロボット同然だったマスターチーフが、唯一生き残ったクワン・ハを命令に逆らってまでなぜ助けたのか全く理解できない。

コヴナントの兵器の直撃を受けると、他の兵士は一撃でバラバラ死体になっちゃうのに、スパルタンの装備はダメージを受けない。いやその装備一般兵にも支給しろよ。