最近観たTV番組から

NETFLIX「ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエヴォリューション2」を観た。しかしなんちゅう長いタイトルだよ。2005年に放送されたTVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」の新作映画で三部作の第2作。前作が超がつきそうなクソアニメだったので期待値ゼロで見たのだが、これは面白かった。前作はTVシリーズの下手な焼き直しで新作画のパートもほとんどなかったが、今回はもともとのTVシリーズでは主人公レントンたちのライバルキャラだったアネモネを主人公に据えて、全く新規のストーリー。新作画パートも大幅増になっている。オリジナルでネジが切れかかった、近くにいたら目を合わせられないようなアブない女の子だったアネモネが今回は非常に普通の女の子になっていて好感が持てた。でも旧作のフィルムをそのまま使ったシーンは凶暴そうなアネモネに戻っちゃって違和感あり。第3作「EUREKA」は2021年公開だって。少しは期待持てるかも。

 

男はつらいよ」の50作目の映画の公開に合わせて、NHKでドラマ「少年寅次郎」というのが10月から11月に放送された。寅さんの少年時代から父親と喧嘩して家出してしまうまでを描いた作品で全5話。映画では全くと言っていいほど語られなかった母親・光子を演じた井上真央をはじめ配役が見事。おいちゃん、おばちゃん、御前様といったおなじみのキャラもそれぞれイメージを外さないのだが、それにしても寅次郎の少年時代・中学生時代をそれぞれ演じた子役の二人が完璧に寅さんしてて素晴らしい。たったの5話で終わっちゃったのが惜しいくらいいいドラマだった。母や父の話や、冬子や夏子の設定など映画で語られたのとすこーし違う部分もあるのだがそこはそれ。

 

NETFLIXで配信中の小芝風花ちゃん主演のドラマ「TUNAガール」。マグロの養殖に成功した大学の水産学部に実習に来た女子大生美波の夏を描いた(水産試験場が舞台という変化球的な設定はあるが)よくある学園ドラマのドタバタコメディに見せかけて結構深いドラマ。小芝風花という女優さんは、これはいつも書いてることだが、本人はあれだけかわいいのに、かわいくない芝居が天下一品。今作でも一人でいるシーンのむさくるしさや、キレて啖呵を切るシーンなどお見事。もともとは光テレビオリジナルの作品だそうで、いやこれはもっとたくさんの人に見てほしい。「トクサツガガガ」が好きだった人はなおさら。小芝風花といえば年末に放送されたNHKの、東京が大地震に見舞われた後のTV局を描いて新米アナウンサーを演じた「パラレル東京」も素晴らしかった。