最近観たTV番組から

今回は映画もドラマも取り上げます。

映画ではディズニー/ピクサーリメンバー・ミーを観た。メキシコを舞台に、ミュージシャンだった曽曽祖父が、曽曽祖母と幼かった祖母を置いて出奔し、そのため一家は音楽を憎むようになった家の子ミゲル。彼は密かに音楽を愛してギターも弾けるのだが、死者の日の喧騒の中ひょんなことから死者の国を訪ねることになり、音楽を愛した曽曽祖父を探すが…という物語。

最近のディズニーらしいベタな物語だがちょっとしたミステリー要素もあって非常に面白い。映像がとてもきれいだし音楽も良い。ところどころでスペイン語が入るのも、最近スペイン語を勉強している私には楽しかった。

 

NHKの2時間ドラマ「スローな武士にしてくれ」というのが面白そうだったので録画して観た。時代劇映画を制作している「京映」という会社に、NHKから4Kの最新機材を使ったデモ用のパイロットフィルムを制作したいというオファーが入る。だが製作費は少なくギャラの高い大物俳優は使えない。そこで京映のスタッフは殺陣は最高だがセリフが全くダメな大部屋俳優シゲを主役に抜擢する。

これはNHKのドラマ制作のメタフィクションでもあり、これ自体が4Kと最新機材をPRするデモ作品でもあり、ひとりの俳優の成長物語でもあり、そういう様々な要素を見事に盛り込んだ素晴らしいドラマだった。出演している俳優も全員達者で非常に楽しく観た。

 

NETFLIXで配信中のパペットアニメリラックマとカオルさん」。全13話。アラサーのOLカオルさんは彼氏もなく、職場の後輩の女の子にはまじめでいい人だがつまんない人だと思われている。彼女が住む古アパートにはリラックマコリラックマキイロイトリが同居していた。そんなカオルさんとリラックマたちとの一年間を美しいパペットアニメで描いた作品。カオルさんのアパートの中に置かれた小物とかファッションなどさすがに非常に凝っている。

これはリアルなOLの日常を描いて、そこにリラックマたちのボケが入るという作品で、私はとても楽しく観たんだけど、観る人によってはあるあるすぎて悲しくなっちゃうような作品かも。カオルさんの声を当てたのは多部未華子。ちなみに彼女も30歳なんだって。