宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

あの完璧なリメイクだった「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編として2017年から順次公開されてきた「2202」が完結。

もう本当に、久しぶりにこんなひどい作品を観た。SFとしても戦争ものとしても、そして人間ドラマとしてもデタラメのオンパレード。ついでに言えばTVアニメシリーズとしての物語の立て方自体も、何が起こってどうなったのかよくわからない。前作の良い点を見事にスポイルしたという最悪なもので、全体的には全く論評に値しないほどのひどさ。いちいち書いてたら大変な分量になってしまうほど、毎回のようにツッコミどころがあり、逆にそれを楽しんで観るという手もあったかもしれないが、最低最悪アニメとしては「Gのレコンギスタ」に迫る(あれには及ばなかったが)ものだった。「Gレコ」同様一刻も早く忘れ去りたい作品となった。

そしてなにより、こんな作品を支持する人がいて、劇場に観に行ったりブルーレイのソフトやプラモを買ったりしていること自体に驚いてしまう。そういう人たちは大抵少年時代にオリジナルのヤマトを観て好きだった層が中年になってまたヤマトを観て喜んでいるのだろう。でもそういう人たちは私と同年輩で50歳すぎたいい大人。大人なんだからダメなものはダメと言おうよ。ましてやこんなデタラメな作品に金落としたらダメだよ。

更なる続編があるそうで、オリジナル同様どんどんぐだぐだになっていくのは必定。もういい加減にしてほしい。